数学の成績と生物学的違い

名門大学の数学や工学系学部に女性教授が少ない問題を取り上げた。学長は考えられる理由として、〈1〉週80時間も働く仕事で子供を持つ女性には負担が大きい〈2〉高校の数学で男子には飛び抜けた成績の生徒がいるが、生物学的違いのためかもしれない――などと述べた。

〈1〉は、「子どもを持つ男性が、女性にすべてを押し付けて、働いたり研究したりしている」ってことを言いたいのね、きっと。

〈2〉については、数学の成績と生物学的違いの間に、どんなロジックがあるのか、凡人の私にはわからない。この学長は“20代の若さでハーバード大教授(政治経済学)に就いた秀才”らしいから、きっとすごいロジックに基づいた仮説なのだろう。

「私は仮説を述べただけ。問題を提起して議論することは重要だ」とこの学長は言っているらしい。是非、凡人にもわかりやすい裏づけとロジックを示してほしい。裏づけがなにもない仮説なんて、単なる思いこみか思いつきだからねえ。まさか、秀才がそんなことをするわけないもんねえ。