石井桃子さん

2007年度の朝日賞の受賞者5件8氏が発表された。各界からの推薦をもとに、朝日新聞文化財団と朝日新聞社の選考委員会(委員長=秋山耿太郎同財団理事長・朝日新聞社長)が審議、決定した。
・・・(中略)・・・
石井桃子(児童文学者)
  「クマのプーさん」などの翻訳をはじめとする日本の児童文学への持続的な貢献

石井桃子さんというと、私にとっては『ノンちゃん雲に乗る』のイメージが強いが、たぶん翻訳されたと知らずに読んだ絵本もたくさんあるはず。翻訳でのお仕事が素晴らしいだけでなく、子どもが本に親しみ、読む楽しさを体験できるよう「家庭文庫」の活動にも尽力した。

優れた仕事をする人は、自分が良い作品を作るというだけでなく、高い視点で世の中に尽くしていくのね。前に紹介した五嶋みどりさんもそうだったなあ。

石井桃子さんのお仕事の詳細は、岩波書店のサイトが詳しい。福音館書店のサイトにも情報あり。

 2007年3月10日、石井桃子さんは満100歳を迎えられました。
 編集者・作家・翻訳家として、家庭文庫活動の草分けとして、幅広く活躍してこられた石井さんのお仕事は、日本の子どもの本を語る上で欠かすことができません。
 約200冊の著訳書のうち、『ちいさいおうち』『クマのプーさん』を初めとして、半数近くが岩波書店から刊行されています。

2007年3月10日、100歳の誕生日を迎える石井桃子さんは、「子どもがはじめてであう絵本」や「ピーターラビットの絵本」シリーズなどの翻訳のみならず、『ノンちゃん雲に乗る』『三月ひなの月』などの童話や『ちいさなねこ』『ありこのおつかい』など絵本のお話の創作にも、幅広く活躍され、日本の戦後児童文学の地平を切り開いてこられました。今も現役の作家として活動されている石井桃子さんにお祝いと感謝をこめて、その代表的な作品をご紹介します。