ボールガール

新聞のタイトルだけ見たときには、テニス少年だけじゃなく、テニス少女もボールガールを務めるようになったのかと思った。それに反対するなんて、なんて前近代的なのだろうと思った。例えば、男子の試合にはボールボーイが、女子の試合にはボールガールが、というのでもいいんじゃないかな、と。

ところが、そういう次元の話じゃないみたい。ボールガールとしてモデル女性を採用したんだって。

情けないのが、ボールガールモタモタして審判に注意されたということ。ゲームをスムーズに進行させるのが役目なのに、その第一要件も満たせないなんて、なんのためのボールガールか。

「女性を飾り物にしており、性差別を助長する」とスペイン政府が講義しているらしい。それ以前に、そもそも、本来のゲームの魅力じゃなく、そういう手段で観客を獲得しようという発想が貧しい。第一、女性客はその手じゃ確保できないよ。

確かに、テニスのボールボーイや野球のバットボーイに、ハイレグ着用のモデルが登場したら、ちょっと違和感がある。でもさあ、例えばF1やらモーターショウやら、ああいう世界では飾り物としての女性がジャンジャンいるでしょう。スペイン政府がそっち方面にもNG出すのなら、これは頼もしい話。