10年のキャリアプラン

 働き手の減少を背景に、女性を積極的に採用しようという企業が増加。採るからには、将来事業を支えていく覚悟を求めるところも珍しくない。育成のひとつの目標は「10年後」だ。
・・・(中略)・・・
 だが、意識の高い学生は少数派だ。日本経済新聞社が実施した女子学生の意識調査では、会社選びで重視する点は「性別に関係なく仕事のチャンスがある」が54%と最多。ところが将来の生活設計では「結婚してもずっと一線で働きたい」はわずか5%、転勤についても歓迎派は3割にとどまった。まだ就職活動の初期というせいもあるが、ちぐはぐさが目立つ。

確かに、10年後の自分というのは想像しにくいだろう。特に、まだ働いてもいない学生に、10年後の自分を考えるというのは難しいかもしれない。
均等法前の私たちの学生時代には、10年も働いた女性というのは、ほとんどいなかったけど、今ならいくらでも10年選手の先輩女性がいる。クリスマスケーキ(死語)と言われた当時と違って、結婚時期が遅くなっているから、じっくりと腰を落ち着けて仕事ができる期間も長い。10年のキャリアプランを考える環境が整っているのではないか。
しかも企業側が10年後を考えて女性社員を育成してくれるというのだ。うらやましいなあ。