政府の少子化対策

政府の少子化対策は15年前に始まっている。89年の出生率が、「丙午(ひのえうま)」の迷信から出産を控える人が多かった66年の実績さえ下回った「1・57」ショックがきっかけだ。さまざまな計画が立てられ、メニューは出そろった。しかし、効果はほとんどあがっていない。
 
その大きな原因は、政府が本気で取り組んでこなかったことにある。社会保障の予算は、年金や老人医療など高齢者に70%が振り向けられ、児童手当や育児サービスなど子ども向けには4%しかない。その数字を見ても、少子化対策は掛け声倒れだったことがわかる。

ええ! 育児環境の整備にたったそれだけの投資しかしてこなかったのか。それじゃ効果はでないわね。いったい、いつになったら“本気”で少子化対策に取り組むつもりなのか。