母子手帳

 自民党は4日までに、妊娠中の母親や乳幼児の健康状態を記録する「母子健康手帳」の名称を「親子健康手帳」に変更することを盛り込んだ母子保健法の改正案を議員立法で今国会に提出、成立を目指す方針を固めた。
 少子化対策の一環として父親の育児参加意識を高めるのが大きな狙い。(中略)
 手帳を交付する対象も、現行法の「妊娠した者」から「子どもの両親となる人」に改正。妊娠や出産、育児について夫にも「正しい理解を深める」よう求めるほか、条文の用語も「母性」を「母親」に書き換えるなど分かりやすい表現とする。

男性が育児休業を取る時代。子供の3ヶ月検診に父が行くこともあるわけで、そのときに『母子手帳』ってのはおかしな話。もちろん、手帳の名前を変えれば、父親の育児参加が進むってわけじゃないが。

ところで、母子手帳のルーツは、戦前の“妊産婦登録制度」とのこと。

 母子健康手帳の歴史は昭和17年に創設された妊産婦手帳に始まる。第2次世界大戦前で国をあげての富国強兵の思想が強く、子どもは次の世代を背負う「小国民」と呼ばれ、『生めよ増やせよ』という標語のもとに出産が奨励されたいた。(中略)
昭和17年7月、厚生省令をもって「妊産婦手帳規定」が交付され、世界で初めて妊産婦登録制度が発足した。